冷えからくる辛い腹痛!
4つの対処法と予防法

2018.05.30 | 68 views


移動中や外出先などで、突然お腹が「ゴロゴロ」…。「あれ?…なんか雲行きが…」「アイタタタ…早くトイレ!!トイレーッ!!」
突然襲ってくる腹痛、誰しも覚えがあるのではないでしょうか?ひどい場合は、気持ち悪くなって吐き気を覚えたり、痛さに冷や汗をかいたり、立ちくらみがしたり…とにかく非常事態ですよね。
さて、このような腹痛のほとんどが体の「冷え」から来るものということをご存知でしたか?どうして体が冷えると腹痛が起きるのでしょうか?

この記事では、そのメカニズムと、冷えから来る腹痛のための、知って起きたい4つの対処法、そして普段から心がけたい予防法もご紹介します。

どうして体が冷えるとお腹が痛くなるの?


冷たい飲み物を飲みすぎた時や寒さによる体の冷えでお腹が痛くなった経験をされた方も多いのではないでしょうか?
ここではまず、冷えで起こる腹痛のメカニズムについてお話します。

●冷えでお腹が痛くなる理由
お腹に冷たい食ベものが溜まると、私たちの体は生命維持のために自ら熱を発生させて体温を上げようとします。この時、体内では余分な水分を体外に排出しようと腸が活発に動くため、それによって下痢をしやすくなる場合があります。冷えによってお腹が痛くなるのは、体が自らを守ろうとする自己防衛反応によるものなのです。

●「冷えによる腹痛」は、女性の大敵!
「体の冷え」と呼ばれるものには、体全体に冷えを感じる「全身型」、手や足など体の末端に冷えを感じる「末梢型」、手足は冷たいのに顔だけのぼせてしまう「冷えのぼせ型」等、様々な種類があります。中でも、腹部に強い冷えを感じる「中心型」は、女性の健康を守る上で大敵です!この冷えがなくなるだけで、腹痛や頭痛、生理不順が軽減するなどの良い効果が期待できます。

冷えからくる腹痛、4つの対処法

●お腹まわりを温める
お腹まわりは、血液の流れやめぐりが集中しているため、ここを温めることで体温を効率よく上げることができます。また、おヘソの下にある「丹田(たんでん)」も体を温めるツボと言われており、腹巻やカイロなどを使って温めることで、冷えからくる腹痛を和らげることができます。
(カイロは、低温やけどを防ぐために、直接肌にあてず、かならず衣服の上から貼りましょう。)

●足湯
冷えは、首や手、足首など皮膚の薄い場所から伝って体の中心に溜まると言われています。湯船に浸かるのが面倒な時にも、小さな桶にお湯をはって足首を中心に温めてあげるだけでも、体の冷えを予防することができます。

●服をゆるめる
体にぴたっとフィットするようなきつめの服を着ると、その締め付けによって血液やリンパ液等の体液のめぐりが滞りやすくなります。またゆるめの服を重ね着すると、服と服の間に空気の層ができ保温効果が高まります。体の冷えが気になる時は、少しゆったりとした服を着て、体液のめぐりを妨げないようにしましょう。

●温かい飲み物を飲む
冷え予防には、温かい飲み物で体の内側から温めることも効果的です。すりおろした生姜を紅茶に加えた「生姜紅茶」や、シナモン等のスパイスたっぷりのインド式ミルクティーの「チャイ」がおすすめです。また、ごぼうやじゃがいも等の根菜類や唐辛子も体を温める効果があるので、日々の食事で取り入れるとよいでしょう。

冷えからくる腹痛の予防法

●体を冷やさない(食生活の見直し、衣服や入浴など)
季節を問わず、私たちの体は常に冷えに晒されています。大切なのは、体の中と外から体を温める意識を持つこと。まずは、腹巻やカイロでお腹まわりを温めたり、首まわりにはストールかマフラーを巻いたり、足首まである靴下を履いたり等して、冷えを体に入れないようにしましょう。
また、中から体を温めるためには食生活への意識も大切です。体を冷やすと言われているコーヒーやお酒はほどほどに、温かいものや体を温める食べ物をたっぷり摂ってあげましょう。

●筋肉量を増やす、腹式呼吸など
筋肉を動かすと、そこに熱が生まれます。一般的に、女性よりも男性のほうが体温が高いと言われているのも、実はこの筋肉の量の差にあると言われています。一駅分だけ歩いたり、移動の時には階段を使うように心掛けたりして、普段から体を動かして筋肉をつける習慣をつけましょう。また、体内の緊張を緩めて体液のめぐりを促してくれる「腹式呼吸」も手軽にできる冷え予防のひとつです。

●便利アイテム
5本指ソックス、レッグウォーマーなど誰でも簡単に使える便利アイテムを使った冷え予防もおすすめです。最近では、遠赤外線の素材を使った靴下や、レックウォーマー、レンジで温めるだけで使える湯たんぽ等、様々な冷え対策アイテムが販売されています。好みや冷えを感じやすい場所に合わせて選んでみましょう。

まとめ


冷えは、腹痛を起すだけでなく体の不調をつくる原因にもなります。昔から「冷えは万病のもと」と言いますが、いつでも元気に過ごすためには体を冷やさないことが大切です。今回ご紹介した内容は冷えによる腹痛についてですが、中には他の原因で起こる腹痛もあります。ひどい痛みが続く場合は、早めに専門機関を受診するようにしましょう。

この記事の監修

関口 由紀
女性泌尿器科医   ・医学博士 ・横浜市立大学客員教授 ・日本泌尿器科学会専門医 ・日本東洋医学会専門医   横浜市立大学大学院医学研究科修了、平成17年横浜元町女性医療クリニック・LUNA開業。 現在女性医療クリニックLUNAグループとして4つのクリニックで総合的な女性医療を行っている。