足の甲まで痛むむくみ、効果的な解消法とは?予防は?

2017.12.21 | 111 views

「仕事帰りになると足がパンパンで靴がキツイ!」、「家事で立ち仕事の後、ぷっくりと膨れた自分の足にビックリ…!」など、足のむくみに女性の多くが悩まされています。むくみは、体の水分が、局所の皮下組織に異常にたまっている状態のことで、第一の原因は、静脈やリンパの流れの滞りと言われています。つまり、体が老廃物をうまく排出できていない状態といえます。そう聞くと、早くむくみを解消して、老廃物をスッキリ出せる健康な体にしたい!と思いますよねこの記事では、足のむくみの効果的な解消法と予防法をご紹介します。

 

むくみはどうして起きる?原因とメカニズムは?

まず、むくみ(浮腫)とはどういった状態を指すのでしょうか?足や顔などがパンパンに膨らみ、痛みやだるさを伴う症状をむくみと呼ぶのが一般的ですが、体内の細胞と細胞の間の水分が増えた状態がむくみの正体なのです。

 

足がむくみ主な原因とは?

心臓から足に送られた血液は重力に逆らって心臓に戻ります。このとき、血液を心臓に向かって送り出す役割をするのが足の裏やふくらはぎの筋肉です。足が第二の心臓と呼ばれるのはこのためです。また、押し出した血液の逆流を防ぐため、足の静脈には弁がついています。このように足には血液を滞留させずに心臓に戻す機能が備わっているので、これらが正常に機能していればむくみは起きません。
ですが、何らかの原因で足の筋肉と弁の働きが弱まると、心臓に血液を戻す力も弱まります。すると足に血液が溜まり、血液の水分が血管の外に浸み出します。この水分が細胞の間に溜まることでむくみが発生するのです。

・長時間の立ち仕事、デスクワーク
・ブーツやヒールなど締め付けの強い靴や下着等
・運動不足によるふくらはぎや足の裏の筋力不足
・水分、塩分の摂り過ぎ
・アルコールの摂取
・水分不足
・冷え症
・過度のストレス
等が挙げられます。

その他の原因として、様々な病気が原因となる場合もあります。心不全や肝硬変、腎臓病、ネフローゼ症候群等が考えられます。あまりにひどいむくみや、一般的な対策やケアをしても改善しない場合は、医療機関の受診をおすすめします。

 

むくみの効果的な解消法と予防法は?

原因ごとに解消法や予防法は異なりますが、適切なケアを行えばむくみは解消できる場合が多いです。

 

歩くなど軽い運動やストレッチ

動かずに立ち続けるお仕事や座っている時間が長い方は、ウォーキングや簡単なストレッチをするだけでもだいぶ軽減します。無意識にされている場合も多いかと思いますが、つま先の曲げ伸ばしを繰り返したりするだけでも違います。デスクワークの方は移動の際なるべく、大腿をあげながら歩き、エレベーターを使用せず階段を使ったりするのも良いでしょう。ストレスに起因するむくみもありますので、体を動かすことでストレスが解消すれば一石二鳥でしょう。

 

温めて巡りを良くする

冷えることで血液のめぐりが滞るとむくみの原因となりますので、むくみ予防には冷やさないことが大切です。ひざ掛けを使用するなどして冷やさないように気を付けましょう。
また、お風呂はシャワーで済まさずに湯船にしっかりと浸かりましょう。

 

アルコールや味の濃いものを避ける

アルコールを摂取すると、体内では血管から水分が染み出しやすくなります。そのうえ、お酒と一緒に塩分を多く摂取すると血液の塩分濃度が上がり水分が欲しくなります。お酒を飲むと利尿作用で水分を外に排出しますが、それ以上に水分を摂取してしまうことでむくみの原因となってしまうのです。
予防法としてはお酒を控える事と、塩分の摂りすぎに気を付ける事なのですが、お酒を飲む前に1杯お水を飲んでおいたり、塩分の多いおつまみを避ける、飲むペースを穏やかにするなどの対策が効果的です。

 

適度な水分の摂取

水分を摂りすぎることはもちろんむくみの原因となるのですが、冷たい水を飲むのも体を冷やすことからむくみの原因となります。むくみにくい水分の摂り方はこまめに常温か温かい飲み物を少量ずつ飲むことです。

 

むくみに効果的な食べ物を食べる

利尿作用の高いカリウムやサポニンを多く含む食品を摂るのが効果的です。
カリウムを多く含む食品には干し昆布、乾燥わかめ、ひじき等海藻類。野菜ならきゅうりやカボチャなどウリ科や豆類にも多く含まれます。フルーツならばバナナやメロン、キウイ等に多く含まれます。柑橘系も排出効果のあるクエン酸を同時に含むのでオススメです。
サポニンを多く含むのは大豆やこんにゃく、きゅうりなどです。大豆ときゅうりはカリウムとサポニンを同時に含むので、むくみ解消にはとても効果的な食べ物と言えます。

 

むくみ解消のためのおすすめグッズ

 

着圧ソックス

むくみの原因と血液の滞りを押し戻す着圧ソックスは、根本的な改善になるものではありませんが、むくみの症状を軽減するのには非常に効果的です。一般医療機器認証を受けているものもあり、脚のむくみや疲れの軽減に確かな効果が期待できます。むくみの程度によって対象とする着圧レベルがあり、強ければ良いというものではありませんので、ご自分にあったレベルの物を選ぶのが良いでしょう。

・約10mmHg~20mmHg(約13hPa~26hPa)
軽度のむくみ対策

・約20mmHg~30mmHg(約26hPa~39hPa)
慢性的な中~重度のむくみ対策

・約30mmHg~50mmHg(約39hPa~66hPa)
リンパ浮腫や下肢静脈瘤などの疾病対策

 

漢方薬

むくみに処方される漢方もありますのでいくつかご紹介します。

・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
・・・夕方に足のむくみが気になる方。

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
・・・生理不順や足腰の冷えやむくみに。

・五苓散(ごれいさん)
・・・お酒の後のむくみや二日酔いに

他にもむくみに効果のある漢方はありますが、漢方薬を試されたい場合は医師の処方を受けるか、漢方薬局に相談することをおすすめします。

 

サプリメント

むくみ解消を謳ったサプリメントも様々な種類のものが販売されています、主な成分としては明日葉、コーンシルク、赤ブドウ葉エキスなどがあります。
中でも赤ブドウ葉エキスは処方量によっては医薬品として認められている成分です。

 

まとめ

むくみはストレッチや食生活を意識することである程度は緩和できると思います。また、十分に暖めてしっかりと休息を取ることで通常であれば回復するはずです。それでもむくんでしまうということであればグッズや漢方、サプリ等を利用することもよいでしょう。
しかし、休んでも回復しなかったり片足だけむくむような場合は、医療機関を受診することをおすすめします。

この記事の監修

関口 由紀
女性泌尿器科医   ・医学博士 ・横浜市立大学客員教授 ・日本泌尿器科学会専門医 ・日本東洋医学会専門医   横浜市立大学大学院医学研究科修了、平成17年横浜元町女性医療クリニック・LUNA開業。 現在女性医療クリニックLUNAグループとして4つのクリニックで総合的な女性医療を行っている。