場所別、背中の痛み解説。
症状とその原因とは?

2018.06.29 | 135 views


「背中の痛み」と一言で言っても、痛む場所によって原因は様々です。こりが原因の場合もありますが、痛みが背中の一部に出ている場合は要注意。そのような場合は、内臓疾患によって痛みが引き起こされている可能性があるからです。この記事では、背中の痛みが起きている場所ごとに、主に内臓疾患に関わるものについて、原因と症状をご紹介します。こんな症状、思い当たる…という方は、出来るだけ早く医療機関を受診することをお勧めします。

背中の左側に痛みがある場合

狭心症、心筋梗塞
狭心症や心筋梗塞は心臓の病気ですが、背中にも痛みを感じる場合があるのです。基本的には胸の痛みがメインではあるのですが、放散痛と言って胃、肩、腕や喉、背中や歯まで痛みが広がるケースもあるそうです。「Dr.林の30cmの法則」というものがあり、心臓を中心に半径30cmの範囲内で痛みを感じ、冷や汗を伴う場合は心筋梗塞の可能性が考えられます。

膵炎、膵臓癌
膵臓(すいぞう)言われてもどこにある臓器で、どんな働きをしているのか、あまりピンとこない方も多いかとは思いますが、膵臓はみぞおちとへその間にある、長さ10~15cm位の横に細長い臓器です。膵臓の主な働きは2つで、一つは血糖値を上げるホルモンであるグルカゴンや、反対に血糖値を下げるインスリンを作り、血糖値のコントロールをするというものです。もう一つは食べ物を胃で消化する際に、胃液とは別に必要となる消化酵素を含む膵液という消化液を分泌することです。この膵臓が炎症を起こしてしまうのが膵炎です。

原因はアルコールの過剰摂取が主な原因ですが、胆石が原因である場合もあります。膵炎を発症すると上腹部に激しい痛みと吐き気、嘔吐などの症状があらわれますが、放散痛で背中に痛みを感じる事もあります。膵臓癌も同様で、癌が進行すると上腹部に激しい痛みと吐き気、嘔吐などの症状があらわれ、背中に痛みを感じる事もあるようです。

胃炎、胃潰瘍
背中の左側の痛みに加え、胃の痛み、胸焼け、むかつき、嘔吐、食欲不振、等を伴う場合は胃炎である可能性があります。胃炎には急性胃炎と慢性胃炎と神経性胃炎があり、急性胃炎は暴飲暴食、香辛料やコーヒーなどの刺激物の過剰摂取、お酒の飲み過ぎなどの原因が考えられます。慢性胃炎はピロリ菌の感染により、慢性的に胃炎を起こしてしまうものです。神経性胃炎は文字通り仕事のストレスなどの心理的な要因で吐き気や嘔吐、胃もたれや膨満感等の症状が発症しますが、器官へのダメージなどの病変や異常が見られない状態の事を言います。

胃潰瘍は胃に粘膜が浅く欠損したびらんや深く欠損した潰瘍があらわれる病気で、こちらも急性と慢性があります。食後にみぞおちの痛みや背中に痛みが発生します。

背中の右側に痛みがある場合

肝炎、肝臓がん
肝炎は主にウイルスの感染によって引き起こされる疾患で、日本では8割がウイルスの感染によるもので、A、B、C型が多いと言われています。ウイルス感染以外だと、アルコールの過剰摂取によるアルコール性肝炎や、非アルコール性脂肪性肝炎などがあります。いずれも発熱や黄疸、全身の倦怠感などの症状があらわれます。ただ、肝臓は沈黙の臓器とも言われ、自覚症状が無い場合が殆どで、自覚症状が無いまま肝硬変や肝臓癌に至ってしまうケースが問題視されています。

胆石症
胆のうとは、肝臓から分泌される胆汁を一時的に溜めておく器官で、胆管とは胆汁を十二指腸に運ぶ管です。胆石症とは、この胆のうや胆管に石(結石)ができて、痛みを感じる等の症状が発生するものです。無症状の場合もありますが、みぞおちを中心に激しい痛みが起きるのが一般的で右肩や背中の痛みを伴うこともあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。背中の痛みを伴う内臓疾患に起因する病気を挙げてみました。たかが背中の痛みと侮らず、部位や他に感じている症状を踏まえ、不安を感じるようであれば早期に医療機関を受診することをお勧めします。