首筋が痛い!
その原因と対策とは?
2017.12.31 | 495 views
朝起きたら首が痛い、長時間のPCワークの後に首が「ズキッ」と痛む…そんな経験はありませんか?首が痛いと、どんな動作をするのもつらいですよね。また、慢性的に首筋が痛む場合、何かの病気ではないかと心配に・・・・。事実、首の痛みには、深刻な病気が隠れている場合もあります。決して放置せず、自分の「首の痛み」の原因をしっかりと見極めることが大切です。
この記事では、首筋の痛みの原因と対策についてご紹介します。
首筋の痛み…原因1 疲労や外傷、姿勢などによるもの
疲労によるもの
首筋に繰り返し疲労を与えるような運動すると筋肉に疲労が溜まり痛みの原因となります。
筋肉疲労と言うとスポーツのイメージがありますが、バイオリンなどの楽器演奏などが原因となる場合もあります。患部をやすめ、氷嚢や冷湿布などで冷やすとよいでしょう。
外傷によるもの
寝違えなどで首が痛いときや、スポーツなどでの怪我によるむち打ちなど、外傷によって首に痛みが生じることもあります。
痛みの原因がはっきりしているもの、少し動かしただけでも痛い、それが長期間続くなどの場合は外傷が原因であることも疑いましょう。
姿勢によるもの
スマホ首・・スマートフォンの使用も首の原因となります。うつむき姿勢で使うことの多いスマホ。そもそも成人の頭は平均5Kgあるといわれており、うつむき姿勢によってさらに負荷が大きくなります。30度うつむくと約20kgの負荷となり、60度の傾きともなると約30kgの負荷になるといわれています。スマホ使用は予想以上に首に負担がかかっているのです。
猫背・・長時間のデスクワークでのパソコン作業などは首筋の痛みの原因につながります。
背中は一見関係ないようにも思われますが、背筋が曲がっているときは同時に首も下に傾いていることになります。傾きがあるという事は、首に負荷がその分加わっているので、注意が必要です。
首筋の痛み…原因2 気になる症状や病気
左首だけ痛い
左右どちらか片側に痛みが出ている場合は、痛みの出ているほうに負荷がかかっている状態であることのサインです。姿勢の悪さだけでなく、普段かばんを持つ手が原因ということも考えられます。
しかし、左首だけの痛みが尋常でない場合は要注意です。顎関節症、ときに心臓疾患や脳の血管などが原因の可能性もあります。腫れている様子や、原因が分からない、長期に渡るという場合は病院を受診しましょう。
リンパが腫れている感じがする
首筋には多数のリンパ節があります。ウィルスなどが侵入して、免疫に異常が生じるとリンパ節が晴れることがあります。
首のリンパが腫れる原因としてはウィルス性の風邪や口内炎などさまざまなことが考えられます。
ヘルニア
首の痛みで多くあげられる症状のひとつに、頚椎椎間板ヘルニアがあります。これは頚椎の間にある椎間板が押しつぶされて、周囲の神経が圧迫されることにより、炎症が起こり痛みが生じてしまう症状です。
頚椎椎間板ヘルニアの特徴は周辺神経の圧迫により、首や肩こりだけでなく、手や腕のしびれを感じる症状があることです。
これらの病気を原因とするものや、症状が長くつづいている場合などは、整形外科に受診しましょう。また、しびれなどを伴うときには、神経内科を受診することが適切な場合もあります。自身の症状を見極め病院を受診すると良いでしょう。
首筋の痛み対策
基本は安静にすること
疲労によって、一時的に痛みが出ている場合、まずは患部を安静に保つことが基本です。
安静に保つことが自然治癒を高める第一歩となります。
首の負担を減らす正しい姿勢
デスクワーク中心だと、姿勢が悪くなりがちです。日ごろから注意しましょう。
【基本のデスク姿勢】
① 背中は背もたれにもたれすぎず、お尻が深く座面に付いている。
② 肘はデスク面と水平となるようにデスク面や肘おきに固定されている。
③ 足底が自然に床に接地している。
患部を冷やす
スポーツや疲労によっての急性の痛みや患部が熱を持っているときは、まずは冷やすとよいでしょう。
あたためる
首こりやしびれなど、慢性的な痛みのあるときは、冷やさないように温湿布やカイロで血流をよくしてあたためるとよいでしょう。
症状にあわせて、「冷やす・あたためる」を使い分けましょう。
首ストレッチ
※痛みが酷いときやしびれがある時などはしないこと
デスクでもできる簡単ストレッチ(①~④まで5セットが目安)
①首を5秒ほどかけて左右にゆっくり倒す。
②顔を首筋が張るくらいまで左右に向ける。(5秒)
③肩を大きく回す(前後5回ずつ)
④腕の上げ下げをしながら揺れ動かす。
これで血流がよくなることで、疲労が溜まりにくくなります。
リラックスできるよう力を抜いて力まずにやってみましょう。
まとめ
首の痛みがあると日常生活に支障がでるだけでなく、ときにそこに疾病がかくれていることもあるようです。通常の痛みであれば、普段の姿勢改善やストレッチで改善を目指しましょう。また、痛みが強いときやしびれを感じる、なかなか治らないというときには専門機関を受診するようにしましょう。